競技かるた部活動報告〜その55〜
2018.08.11
8/9〜11、長野県長野市ホワイトリングにて、全国高等学校総合文化祭小倉百人一首かるた部門が開催されました。
全国高等学校総合文化祭、通称高総文は、文化部のインターハイと言われており、かるた部門では各都道府県からそれぞれオールスターの8名が選出され、団体戦を戦います。
今年は海城高校からは、高2林峻平が東京都代表メンバーに選ばれ、練習会を重ねてきました。
8/9の初日は開会式と交流会です。開催地である長野県の高校生が工夫を凝らした演出で「おもてなし」をしてくれました。事前アンケートとして、選手の好きな百人一首の歌を聞かれていたのですが、人気投票第1位になった「瀬をはやみ」の歌を、長野西高校書道部の皆さんがパフォーマンスとともに大書してくださり、会場の雰囲気が高まります。信州総文のマスコットキャラクターである信州なび助も駆けつけて激励ののち組み合わせ抽選会が行われ、東京都は Cブロック、香川県、高知県、佐賀県との対戦と決まりました。
翌日10日、いよいよ団体戦のスタートです。東京都は初戦佐賀県を5ー0で降し、二回戦香川県、三回戦高知県にも同じく5ー0のストレート勝ちと、好調な滑り出しとなりました。今回七将となった林も佐賀戦、香川戦に出場、それぞれ12枚、15枚の束勝ち(10枚以上の差をつけて勝つこと)でチームに勢いをつけました。
ここで、各ブロックの一位が出揃い、決勝トーナメント進出決定戦の対戦相手を決めるため、改めての抽選です。
東京都チームが引き当てたのは、なんと埼玉県。先日お伝えしたかるた甲子園こと高校選手権での初優勝が記憶に新しい、浦和明の星高校率いるチームです。
9連覇のかかった前年度優勝チームの東京都と、新世代の優勝候補筆頭の埼玉県がこれほど早いタイミングでの対戦となるとは、やはり全国大会、一筋縄ではいきません。しかし、「ここで勝てば明日が楽になる」と暁星高校の主将からの頼もしい発言もあり、皆気合新たに決戦に臨みました。
結果は、善戦及ばず4ー1で、東京都はベスト16での敗退となりました。この大事な局面を託されて出場した林も、懸命に声かけでチームメイトを鼓舞しつつ、決して離されずに最終盤まで死闘を尽くしましたが、最後は二枚差で惜しくも敗れてしまいました。
3日目、8/11の決勝トーナメントの結果、優勝はやはり埼玉県、準優勝が福岡県、三位は静岡県、四位は熊本県となりました。
東京都の連覇は8でストップとなり、非常に残念な結果ではありますが、ここからは、また挑戦者として一からの再スタートです。
また、林にとっては、全員がA級選手という環境で一流の指導者のもと切磋琢磨できた今回の機会は得がたい経験になりました。この場で学んだ多くを、海城での練習に持ち帰り、新たなチーム作りの礎としてほしいと思います。また、現在高2の林にはまだ来年の高総文があります。来年の佐賀総文では東京都の柱として活躍してくれることと思います。
次の直近の目標は、三年生が抜けての新人戦的な位置付けとなる関東大会。こちらも東京都からの選抜チームでの参加となります。秋までにさらなるレベルアップをはかり、ぜひとも埼玉県にリベンジ! となるよう期待したいと思います。